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きらきら星変奏曲の難易度は?弾けるようになりたい人へのアドバイス

「モーツアルトのきらきら星変奏曲を弾いてみたいけれど、難易度はどれくらい?」

「モーツアルトのきらきら星変奏曲を弾けるようになりたいけれど、どんなところに注意して練習すればいい?」

という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、モーツアルトのきらきら星変奏曲を弾けるようになりたい人に向けて、モーツアルトのきらきら星変奏曲の難易度や練習のコツなどを詳しく解説します。

この記事を書いた人

野村 紀水野村 紀水(のむらきみ)

ピアノ弾き語り演奏家 音楽講師

詳細プロフィール

きらきら星変奏曲ってこんな曲(森本麻衣の演奏動画)

『きらきら星変奏曲』は1781年頃にモーツァルトがウィーンで作曲した曲で、主題と12の変奏で成り立ち、ピアノの演奏技術と創造力が発揮されています。

こちらは、森本麻衣さんの演奏動画です。

『きらきら星変奏曲』の難易度

全音ピアノピースでは、難易度D(中級上)となっています。
モーツァルトの有名な曲には、難易度Bの『トルコマーチ』や難易度Cの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』がありますが、それらと比べて、難しい方ということになります。

この曲は、テーマと12のバリエーションから構成された曲です。
宮廷音楽の高貴な雰囲気が全体にありながらも、それぞれの章で少しずつ演奏が変わり、遊び心を感じるような曲です。その変化を楽しみながら弾けるといいですね。

特に弾き方が難しいのは、バリエーション2や6、最後の12です。左手の16分音符が速くて技術的に難しいでしょう。
とりわけ、バリエーション12は長いので、練習に時間がかかることと思います。

また、雰囲気を表現するのが難しいのは、バリエーション8です。
雰囲気がガラリと変わり、短い中でも、左手が右手を追いかけたり、曲調が変わっていったりと、内容の濃い章となっております。

それでは、それぞれどのように弾いたらいいかを解説していきたいと思います。

テーマ部分の構成は、A‐B‐Aになっています


歌を歌っているようなイメージを持ってレガートで弾きましょう。7小節目で出てくるトリルは、レの前にミレドを入れます。15小節目では、ミも前にファミレを入れます。23小節目も同様です。

このテーマが少しずつアレンジされて曲が進んでいくのですが、ひとつひとつの物語を表現するように、まとまりを持たせていきましょう。具体的には、テーマの終わりと、次のバリエーションのはじまりの部分を大事にしていくことです。

バリエーション1


テンポは、テーマ部分と変えずに弾きましょう。
右手のスラーが部分をどのようにとらえたら良いかを少し考えてみてくださいね。
テーマでは、4分音符だったメロディーが、バリエーションに入り16分音符が続きます。
28小節目のスラーまで流れてきて、スラーの次の高くなっている音をより大事に、そして歌わせるように弾けるといいと思います。29、30小節も同様です。
31小節目のスラーがついていない音は、軽くスタッカートくらいの感覚で弾かれるといいでしょう。

バリエーション2


タイがついて複雑に見えますね。
弾く音だけチェックして印をつけておくと、混乱せずに弾けると思います。
リピートについては、もともと長い曲ですから、全部つけなくてもいいと思います。弾きごたえのあるバリエーションでは、繰り返さないで次に進んでしまいましょう。
バリエーション2では、左手が難しくなっていますね。音使いは、複雑ではないので、ゆっくり練習して、だんだん速く弾けるようにしていきましょう。
ここで左手の16分音符が弾けるようになると、今後のステップアップにもなりますから、がんばって!コツは、小指の他の音は、ほんの少しにすることです。

バリエーション3


右手が3連符になります。メロディーが生き生きと歌っているような雰囲気です。
スラーがついている箇所をチェックして、その他は、軽やかに弾きましょう。左手は、4分音符ですが、右手とは別のメロディーが歌っているような意識で流れを作りましょう。

バリエーション4

今度は、左手が3連符になります。そして、右手は、バリエーション2と似ています。

バリエーション5

遊び心を持って表現しましょう。
右手と左手の掛け合いでメロディーになりますから、自然につながることを心がけましょう。小動物が遊んでいるような、イメージを持って弾くといいかもしれません。

バリエーション6


右手は、8分音符で休符もありますから、軽やかなメロディーになるように気をつけましょう。
終わりだけ4分音符になっていますので、終わった感じをしっかり表現して。

154小節目から161小節目までは、右手と左手が入れ替わったような場面です。
色々な形で音符遊びをしているようで、面白いですね。

バリエーション7


右手は、粒をそろえて、華麗な感じを表現できるといいですね。
左手は、スラーがついているところを確認して、軽やかに弾きましょう。

173小節目からは、右手と左手の掛け合いになりますので、もたつかないように注意して、左手でしっかりリードしましょう。その時の左手の4分音符は“ポンポン”といった感じで弾くといいと思います。

178小節目から182小節目までと、次の183小節目から186小節目までは、全く同じになりますので、2回目は少し変化をつけて小さめに弾くといいかもしれませんね。

186小節目からは、この章のはじめと全く一緒になっています。

バリエーション8


短調に変わります。それを予告するように、バリエーション7が終わった瞬間から雰囲気を変えて、心の準備をしてから8をはじめましょう。

ここでは、右手が2声になっています。2分音符で伸びている部分と、4分音符の部分のメロディーの違いを感じて練習するようにしましょう。
また、この4分音符は、タイがたくさん使われておりますので、弾くところと伸ばすところをしっかりチェックしてから練習するといいですね。

左手は、右手のメロディーを追いかけるようにはじまります。右手の時とは違う音で追いかけていくのに、右手とのハーモニーはとてもロマンチックに奏でられていきます。ただ、この左手は、そんなに歌ったりはせず淡々と弾くほうが、右手とのハーモニーがバランス良く聞こえてくると思います。

201小節目からも、右手を追いかけるように左手のメロディーがあり、絶妙なハーモニーが重なっています。シャープやナチュラルがたくさんついていますので、慎重に譜読みを進めましょう。実に美しい流れです。ここまでの短調を打ち消したいかのようにスタッカートが使われています。急に弾んだ感じになるのではなく、暗い気持ちから開放されたようにそっとスタッカートにしましょう。また、この章は短調ですが、スタッカートが出てきても不自然ではないくらいの雰囲気で、あまり暗くなりすぎないことも頭に入れておくといいと思います。

バリエーション9

テーマと同じ雰囲気に戻ります。

バリエーション10


とてもキラキラした章です。
急に速い動きになる難しい箇所にはなりますが、キラキラした感じを出すために、軽やかに弾く練習をしましょう。
楽譜にありますm.s.は左手で弾く、という意味です。

16分音符を安定させて弾くのは難しいことですが、手をクロスさせたり、半音で下がってきたり等、楽しく練習が進むようにも思います。ぜひここで習得して、魅力的な演奏ができるようになりましょう。

バリエーション11


ここに来て初めて、速さの指示があります。
「Adagio」はゆっくりと弾く、という意味です。
ラウンジやサロンでゆったりとした演奏を聴いて、贅沢な時間を過ごしているような感覚をイメージして、そのような演奏ができるようになるといいですね。

32分音符は出でてきますが、難しく感じない程、ゆったり弾ける章だと思います。

バリエーション12


この曲のフィナーレになります。
左手の16分音符が難しいですね。親指と人差し指を軽やかに弾けることがポイントになると思います。

298小節目からは、両手とも軽やかに、小鳥達が歌い合っているように弾けるといいでしょう。
長かったこの曲の中で、表現されてきた物語のまとめのような章になります。華やかに飾りましょう。

まとめ

ここまで、『きらきら星変奏曲』について解説してきましたが、ひとつひとつの章は短く、右手と左手の譜割りもわかりやすいものが多かったと思います。
簡単なところからはじまり、華麗な部分もあれば、手をクロスするような見せ場もある面白い曲だと思います。
誰もが聴いたことのあるこの曲を、この機会に弾いてみてはいかがでしょうか。

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