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「シューマンのトロイメライをピアノで弾いてみたいけれど、難易度はどれくらい?」
「シューマンのトロイメライを弾けるようになりたいけれど、どんなところに注意して練習すればいい?」
などという疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、シューマンのトロイメライを弾けるようになりたい人に向けてシューマンのトロイメライの難易度や練習のコツなどを詳しく解説します。
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この記事の目次
トロイメライってこんな曲(フジコヘミングの演奏動画)
トロイメライは、1838年に、子供の情景 作品15の7曲目として作られた、ピアノのための作品です。
こちらは、フジコヘミングの演奏動画です。
トロイメライの難易度
全音ピアノピースでは、D(中上級)になっています。
同じ難易度の曲として、他にはベートーヴェンの『悲愴ソナタ』やモーツァルトの『きらきら星変奏曲』があります。
楽譜の見た目としては、音数が少なく簡単そうに見えますが、夢の中にいるような雰囲気を出すことが難しい曲です。
特に、ペダル使いが難しく、譜面上では何箇所かしかペダルを踏む指示はないかもしれませんが、実際は、雰囲気が途切れてしまわないように、ペダルを自然につないでいかなければなりません。
また、いつもはクリアな音になるように気をつけながら踏むペダルですが、この曲では、あえて少し前の音が混ざるようにして、雰囲気をつくる箇所もあります。これは、大変難しいことです。
自分で自分の音をよく聴くこと、それから、色々なピアニストの演奏を聴いて、「こんな風に弾きたい」と憧れを持つことも、上達のポイントになってくるかと思います。
それでは、実際にどのように弾いたらいいかを一緒に見ていきましょう。
メロディーの響きの中に和音を収めて

冒頭のメロディー「ドファー」は、この曲の中で繰り返し出てくる部分です。
繰り返し出てくることで、夢の中にいるような表現をしているのですが、その1番始めになりますので、たっぷりと弾きましょう。
そして、次の和音を遠くの音のような雰囲気を出して、一気に夢の中に引き込んでしまいましょう。
具体的には、和音は「ドファー」のメロディーより小さい音で弾いて、このメロディーの響きの中に収めるようにします。
また、この和音ですが、楽譜では左手で「ドラ」右手で「ファド」となっているのですが、入れ替えて左「ドファ」右「ラド」にしていいと思います。
そうすることで、その前の音を、小指で押さえたまま和音を弾くことができるようになります。曲中、何度も登場しますので、ここでしっかりマスターしましょう。

2小節目の2拍目のファは、スラーがついていないことに注目してください。
このファに向かってメロディーを弾きたくなるような部分ですが、独立させて、改めて弾き直すような感覚で弾きましょう。
そして、次のメロディーもスラーごとに、「ミレドファ」「ソラシレ」「ファソラドソ」というかたまりで表現しましょう。

6小節目のラの音は、2小節目と同じように、弾き直すような感じで強調させて弾くのではなく、あえて少し小さく弾くほうがオシャレな雰囲気を出すことができると思います。
自分の音を自分の耳でよく聴いて、大切に弾いてほしい箇所です。
また、この時の右手親指は、少し変わった弾き方をします。
隣同士のソとラ2つの音を、親指だけで押さえてしまいます。今までこのような弾き方をした経験がある方は少ないのではないでしょうか。
9小節目からの中間部
音数が増えて、先へ進むようなテンポ感で

11小節目から12小節目にかけて、右手と左手で旋律の受け渡しがありますので、自分の音をよく聴いて自然な流れで弾けるようにしましょう。
メロディーともう一つの旋律の弾き分けが難しい部分

13小節目からからのクレッシェンドで膨らませて。そしてここには、メロディーの他にもう一つ旋律が隠れています。
上の赤丸で記したのが、その旋律。この旋律の音符を押さえながらメロディーも演奏する、というのがとても弾きにくいと思います。
また、この旋律は、メロディーより大きい音にならないように注意し、しっかりメロディーを浮き立たせるようにして弾きましょう。
指が届かない時の対処法

22小節目の2拍目の音は、右手も左手も届かないと思います。
ここでは、左手の下の2つの音と右手の下の3つの音をまず弾きます①。アルペジオにしてもいいでしょう。それをペダルで伸ばしておいて、左手のシと右手の高いラの音を弾く②というように、2段階で弾くのはどうでしょうか。
そして、この音にはフェルマータがついていますから、余韻に浸るようにたっぷりと伸ばしましょう。
23小節目ですが、先程、指が届かないために、右手のファの音はもう離してしまっているので困ったことが起こります。
それは、1拍目の右手のファがタイでつながっているということです。
もう離してしまっていてつながらないので、静かにファを弾き直しましょう。
24小節目の最後は、和音の中でもメロディーをしっかり浮き立たせて演奏しましょう。
最後は、フェルマータで伸ばして、手を上げてからペダルを上げて終わりになります。
この曲のポイント1
タイがついている音が切れてしまうと、大切な和音の要素が減ってしまうことになります。
そのため、ペダルを踏んで音を伸ばすことや、ペダルを踏み変えてしまう箇所では、指を鍵盤から離さないように注意が必要です。弾きはじめる前に、タイがどこにかかっているかをしっかり確認しておくと混乱せずに弾けるかもしれません。
この曲のポイント2
こちらも、ペダル使いです。
トロイメライでは、ペダルを踏み変えすぎないことで夢の中にいるような雰囲気を表現します。技術的に難しいことですが、ペダルは半分くらい踏むようにすること。
そして、和音の響きに合わない音では、次の音をほんの少し弾いてからペダルを一瞬だけ離して踏み変えるようにすると、曲の雰囲気が途切れずに演奏を続けられます。
まとめ
ここまで、トロイメライの弾き方を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
曲中に「ドファー』が何度も出てきましたが、ドの長さの種類が色々出てくることに気づきましたか?
同じようなフレーズが繰り返される中で、少しずつ長さや音が変化することを体で感じて、雰囲気をいっぱいに漂わせた演奏が出来たらいいですね。

