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「ベートーヴェンの悲愴ソナタをピアノで弾いてみたいけれど、難易度はどれくらい?」
「ベートーヴェンの悲愴ソナタを弾けるようになりたいけれど、どんなところに注意して練習すればいい?」
などという疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、ベートーヴェンの悲愴ソナタを弾けるようになりたい人に向けてベートーヴェンの悲愴ソナタの難易度や練習のコツなどを詳しく解説します。
この記事の監修者
この記事の目次
ベートーヴェンの悲愴ソナタの演奏動画(演奏者:辻井伸行)
悲愴の難易度
ベートーヴェンの代表的なピアノソナタの一つである悲愴ソナタは、1797年から98年に作られたといわれています。
全音ピアノピースの悲愴ソナタの難易度はD(中級上)です。
1ページ目は、細かくて素早い指運びが出てくるので、練習に苦労すると思います。しかし、そこさえ乗り切ってしまえば、比較的わかりやすい譜割りでスムーズに練習が進む曲かと思います。
一見、簡単そうに見える2楽章の方が、メロディーとベース、そして伴奏というように、3つの要素を両手で表現しなければならないので、難しいかもしれません。
それでも、練習した分だけ上達することができる、向き合いやすい曲だと思います。
1楽章は、はじめが難しくて長いので、1番有名な2楽章から弾いてみてはいかがでしょうか。
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1楽章の難しいポイント
冒頭はどのくらい伸ばしていいか分からなくなりやすい箇所です。しっかりとテンポを設定し、拍を感じて弾くようにしましょう。
1小節目のフレーズが、音階や形を少しずつ変えて繰り返し出てきます。

11小節目から、左手の連打がはじまります。これがティンパニーを表現している部分で、この後、広い範囲で登場するので、腕が疲れてしまうと思いますが、毎日訓練して慣れていきましょう。
これは、腕の力を抜いて、親指と小指が均等の強さで弾けるようになるまで練習しましょう。

51小節目から、手の交差が出てきます。右手が、低い音↔高い音と忙しく移動します。急ぐあまりに他の音を弾いてしまわないように注意しましょう。
慌ただしく移動するよりも、何か低いパートの楽器と高いパートの楽器がかけ合っているようなイメージを持って弾くと、表現しやすいかもしれません。
また、この部分の左手は、1拍目が全音符になっており、小指を押したままの形になります。
右手のスタッカートを表現するためにも、ここはペダルを踏まずに、左手小指で音を伸ばさなければなりません。

167小節目の右手の8部音符は、意外と難しい指運びで、しかも低い音なのでしっかり弾けているか分かりにくい部分でもあります。ゆっくり練習して、正しい音を確認しながら進めましょう。
また、その後174小節目に出てくるトリルですが、これは難しいですね。
部分練習をしっかりしてから、すぐ後には3回繰り返し出てくるので、3回分の思いを汲み取ってだんだん盛り上がるイメージで表現するようにしましょう。

187小節目からの右手部分ですが、高い音から低い音までスラーをつけずにハキハキとしたイメージで弾きましょう。弾きにくい音ですが、指番号を自分で弾きやすいように研究して、自然に聞こえるまで練習しましょう。
この時代の最新型のピアノの端から端までを使って作られたということを目一杯に感じて、1楽章を仕上げてほしいと思います。
1楽章の見せ場はココ!

最後の小節についているフェルマーターに注目です。実は、休符についています。驚かれる方もいるかもしれませんが、休符も大事な音楽の要素です。
色々な演奏家の演奏を見てみると、どのように表現しているかがわかり、面白いかもしれません。
悲愴2楽章の作られた背景と特徴
ベートーヴェンの耳の不調は、20代後半からはじまっていたと言われています。この曲を書いたのは、ちょうどその頃でどんどん悪化していた頃です。音楽家にとって、耳が聞こえないという不安や絶望があったことは間違いないでしょう。
しかし、この悲愴では、ベートーヴェンの個人的な悲しみではなく、当時の貴族社会への批判や嘆きを表現しているともいわれています。
この2楽章では、ひとりひとりがもっと自由で幸福になろうという時代の中で、絶望的な悲愴感から抜け出し、希望の光を見出したような、そんな楽章になっています。
そして、ベートーヴェンが悲愴を書く前には、ヴィオラとチェロの二重奏や弦楽四重奏をたくさん書いていたということも、忘れてはならない点です。
2楽章は、弦楽四重奏をイメージした構成になっており、バイオリンやチェロ、ヴィオラといった楽器を、ピアノでメロディーやベース、内声の伴奏として表現しているのです。
2楽章の難しいポイント

冒頭、綺麗な印象の音楽で有名なフレーズですが、この綺麗な音色を作り出すにはポイントがあります。
メロディーが1番前に出ていること、次にベースがそれを支えて、そして、その中にさりげない存在感で内声の伴奏を入れる、というバランスにすることです。自分の耳でよく聞いて、綺麗な音色づくりをしていくことが大切です。

21小節目は、32分音符や装飾音符が出てきます。それまでのゆったりした雰囲気から、忙しい雰囲気になってしまわないように気をつけましょう。少しゆっくりになるくらいのイメージで装飾音を弾くと、バタバタせず、いい雰囲気を保てると思います。

冒頭と同じに戻るが、伴奏の形が変化し、跳ねた雰囲気になった部分。何か希望が見えて、次の3楽章に繋がっていく、大事な表現になります。
内声の1番弱い音でそれを表現するので、リズムが崩れないように、かつ力まないで弾けるようにしていかなければなりません。ゆっくりのテンポで練習してから、徐々にスピードをあげ、自然と弾けるようにしていきましょう。
右手のオクターブを弾くためのワンポイントアドバイス!
黒鍵のギリギリのところを弾きましょう。そうすることで、手の前後する運動が少なくなり、横に移動するだけで、白鍵も黒鍵も弾けるようになります。
悲愴3楽章の特徴
ロンド形式で、はじまりのテーマ部分が繰り返し演奏されます。
実は、このはじまりは、2楽章で手を交差させて弾いた右手の音をモチーフにしたフレーズになっています。
ベートーヴェンは、このようにして、1楽章から3楽章まで、統一感を持たせながらも、それぞれ全く違うイメージの楽章に仕上げています。
3楽章は、2楽章の穏やかさとはまた違い、軽やかな雰囲気になっていますので、あまり情熱的になりすぎないで弾くといいかもしれません。
3楽章の難しいポイント

冒頭のテーマ部、スラーがついている箇所とついていない箇所の違いを意識して弾くようにしましょう。
スラーを表現するには、指番号を大事に考えて、スムーズな指運びにすることが必要です。しかし、スラーがついていても、あまりドラマティックになりすぎないよう注意します。
16小節目の最後の音と17小節目の音。「ジャッジャ-ン!」と感動的に締めたくなりますが、どちらもスタッカートがついているため、同じ長さをイメージしましょう。「ジャッジャン!」と潔く弾く方がよいでしょう。

56小節目から59小節目は、勢いがあって難しい箇所ですが、少しずつ音を増やして、手に覚え込ませるように練習しましょう。58小節目は、次に向かう雰囲気を作り出すために、少しためを入れるといいと思います。

79小節目からの優しい音の場面。このフレーズも、少しずつ形をかえたり、音を増やしたりして、繰り返し表現されています。

89、90小節目の右手は、メロディーがなめらかに聞こえるように弾くには、難しい箇所です。音が途切れないように、指番号に注意しましょう。
時代を超えたメッセージ
1楽章から3楽章まで通して、ベートーヴェンらしい、繰り返しのフレーズについての説明が何度もあったかと思います。
実は、悲愴で1番有名な2楽章のフレーズですが、モーツァルトのピアノソナタ第14番2楽章に、驚くほどそっくりなフレーズがあります。
前の時代の音楽家を尊敬し、深く勉強していたベートーヴェンは、自身の曲で再びそれらのフレーズを表現したのです。
これを思うと、ベートーヴェンらしさのひとつである、繰り返しのフレーズの中にも、何かロマンを感じます。
時代を超えて、我々に楽譜を通して届けられたこのフレーズのメッセージを噛み締めたいと思うのです。
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