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乙女の祈りってどんな曲?特徴を紹介

「乙女の祈りってどんな曲だっけ?」

「乙女の祈りっていつの時代に誰が作曲した曲なの?」

などという疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

日本では誰もが聴いたことがある乙女の祈り。『発表会で弾きたい曲集』の中に入っていたり、今でも電話の保留音やパッカー車に使われていたりなど、馴染みのある曲かと思います。

今回は、乙女の祈りの演奏動画とともに、乙女の祈りの特徴や作曲された時代背景などを解説します。

この記事を書いた人

野村 紀水野村 紀水(のむらきみ)

ピアノ弾き語り演奏家 音楽講師

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乙女の祈りってこんな曲(牛田智大の演奏動画)

乙女の祈りがつくられた背景

『乙女の祈り』は、19世紀中頃、ポーランド人のテクラ・バダジェフスカが22歳で作曲しました。
バダジェフスカが作曲した曲は、この曲以外に有名になった曲はありません。

この頃は、ショパンやリストに憧れてピアノのレッスンが大流行していた時代。難しすぎないけど聴き映えするちょうどいい曲だった乙女の祈りは、楽譜が発売され100万部を超える大ヒットになりました。
そして、日本には大正時代の前後に入ってきて、戦後にピアノが普及すると、一躍、女の子たちの憧れの曲となったのです。

日本では現代でも馴染みのある曲ですが、現地のポーランドでは、もう、ほとんど知られていないとか。その理由は、作品のシンプルさから専門家に酷評されてしまったことにあるようです。

彼女はほとんど音楽教育を受けずに、シンプルな作品を作り、本屋などで楽譜を手売りしていたらしいとのこと。重く複雑な音楽が良しとされる時代の中で、彼女の存在は忘れ去られてしまったのです。
そのため、彼女がその後どうしたか等、ほとんど知ることができません。

しかし、この経緯を調べてラジオやドキュメンタリーで発表されたことで、近年、再びポーランドで知られるようになっていったようです。
このような形で音楽を残すことができたなら、それも、ほとんど音楽教育を受けずに、ということなら、なおさら、それはとても名誉なことで、『乙女の祈り』は奇跡的に現代に届けられた曲なのだと私は思います。

乙女の祈りってどんな曲?

この曲は、16分音符や32分音符の華やかなメロディーラインが出てきたり、トリルや手の交差が出てきたりと、ピアノの憧れの表現がめいっぱい詰め込まれた曲になっています。

しかし、音使いはとてもシンプルです。前奏は音階をそのまま降りてくるだけだったり、メロディー部分もコードをそのまま使っている箇所がたくさんあったりと、まるでハノンのような単純な音使いになっています。

それでは、曲の構成はどうなっているのか、ちょっと見てみましょう。次にまとめてみました。

前奏
テーマ部分
バリエーション1 早い連符の登場、トリルも出てくる
バリエーション2 ほとんど1と同じ
バリエーション3 左右交差でメロディーが低い部分
バリエーション4 トリルたくさん
バリエーション5 ほとんど4と同じ
フィナーレ

このようになっています。

実は、左手はとても簡単で、テーマから最後まで、出てくる音は3パターンになっていて、それだけで、ほとんどの部分ができてしまいます。3パターンの伴奏がずっと繰り返されるイメージ。

また、右手のバリエーション1・2・4・5は、ほとんど一緒のメロディーです。

それも、一見難しそうな連符が続いていますが、実は右手のメロディーの音は、左手の和音からできています。

このことがわかっていると、譜読みも一層やりやすく、コツを掴めば連符の部分もすぐに華やかな雰囲気で弾けると思いますよ。

「乙女の祈りを弾けるようになりたい」という方は、こちらの記事を参考にしていただければと思います。

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