ピアノ

春よ来い・Summer(久石譲)・枯葉のピアノメドレーの楽譜と弾き方

こちらをご覧になる皆さんは、偶然ここにたどり着いたのでしょうか。もしかしたら、今弾きたい曲を探していたり、もう弾く曲は決まっているけど、どうしたら弾けるかを悩んでいる、という方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回は、春夏秋をイメージした選曲として、松任谷由美さんの『春よ、来い』、久石譲さんの『Summer』、ジャズピアノの定番曲『枯葉』メドレーにして楽譜と弾き方を解説したいと思います。

この記事を書いた人

野村 紀水野村 紀水(のむらきみ)

ピアノ弾き語り演奏家 音楽講師

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『春よ、来い』『Summer』『枯葉』メドレーのピアノの楽譜

『春よ、来い』は1994年にリリースされた松任谷由実さんの曲です。

元々、誰もが知っている名曲でしたが、羽生結弦さんがスケートの曲で使用してから、再び脚光を浴びることとなりました。

ピアニストの清塚信也さんが羽生結弦さんのためにアレンジしたこの曲は、特に素晴らしく、その世界観を見事に作り上げています。

実際に清塚信也の演奏を動画でご覧ください。

この清塚信也さんのアレンジを取り入れながら初心者の方でも弾けるような楽譜を今回作りましたので、早速、弾き方を一緒に見ていきましょう。

春よ来い~SUMMER~枯葉 階名

『春よ、来い』の弾き方とポイント


冒頭、静かで優しい雰囲気からはじめましょう。

あまりに優しすぎて、ピアノがならないくらい小さい音にするのが、緊張する点かと思います。

曲のはじまりですが、ここまでも演奏が続いていたかのようなイメージを持って入ると、自然にはじめられるかもしれません。

弾きはじめる前に、ピアノの音を頭の中にイメージしてから入ることがポイントです。

2小節目は、メロディーを右手、ハーモニーを左手で取ると、弾きやすいかと思います。

  • 片手ずつ練習すること
  • メトロノームを使って、テンポ40くらいから練習をはじめること
  • 左手は、オクターブを小指と親指で捉えてから弾くとファ→ソ→ラと移動するだけなので、わかりやすい

1,2小節目と3,4小節目、5,6小節目は、同じフレーズになっています。

繰り返される度に、音が近づいて来るようなイメージで弾きましょう。

5,6小節目では、より輪郭を出していきます。予告が終わって実際のストーリーがはじまった感じを出せるといいですね。

8小節目に見せ場を作っておきました。何やら難しそうに見えますか?でも大丈夫です。

上のように、色分けをしてみました。黄色は左手、赤は右手です。

指番号もついていますので、その通りに弾いてみてください。

意外と頭が整理されると出来るのではないでしょうか。

はじめはゆっくり練習して、同じ音の繰り返しだとわかるので、コツをつかんだら少しずつ速くしていきましょう。

『Summer』の弾き方とポイント

久石譲さんの名曲。今でもあらゆる場面で耳にする曲かと思います。

私も、今までずっと気になっていましたが、今回この楽譜を作るにあたって、初めて弾いてみました。

実際に弾いてみると、実に清々しい曲だと思いました。

聴いているだけでも、爽やかな印象の曲ですが、自分で弾いてみると、ハーモニーとコード進行がとても気持ちのいいものでした。

そのいいとこ取りでギュッと短く、かつ簡単なアレンジの楽譜を作りました。誰でも挑戦できると思います。

淡々と静かにはじまります。メロディーが入る、4小節目の4拍目から5小節目の1拍目まで、少しためるように大事に入りましょう。

全体的にベタッと平坦になりやすいですが、意識して表情をつけるようにしましょう。

ちょうど、メロディーが高くなる程に、気持ちよく音が大きくなるようなイメージです。1番高い音に向けて大事に弾いてやるといいと思います。例えば次のようにです。

25小節目の「ミーレミーラーファー」は、1番高い音のラに向けてだんだん大きくして、そのラを大事に弾きましょう。

そして次のファの音で少し力を抜くような感じです。そうすることで、立体感のあるメロディーを演奏することができます。

25小節目の4拍目からは、最低限の音数でハーモニーを表現できるようにしました。

和音がとても美しい箇所なので、時間をかけてゆっくり練習し、演奏できるようになるといいですね。

1番高い音がメロディーなので、1番聞こえる音量で弾き、ハーモニーはそこに添えるようにそっと弾くのが良いバランスになりますよ。

最も気持ちの良い場面ですから、できるようになったら、繰り返し弾きたくなること間違いなしです!

ここで少しコードのお話をしたいと思います。この曲は、出てくるコードが少なくて、しかも、とてもわかりやすいコードになっています。コードを理解すると、譜読みがとても簡単になりますよ。

まず、『ドレミファソラシド』は英語読みすると、『CDEFGABC』となります。

例えばCはドのことで、Gはソのことです。

その音がコードになると3つの和音になるわけです。それが、次の図です。

Summerの中で繰り返し出てくるコードを挙げてみました。

コード名とその押さえ方です。Summerの楽譜の左手の伴奏や、右手の和音になっている部分は、このコードの構成音で出来ています。

楽譜上でコードを見つけて、この赤い丸の音が音符のどこに使われているかを考えてみると、今後に役立つ発見がたくさんあるかと思います。

『枯葉』の弾き方とポイント

ジャズスタンダードから1曲。

枯葉は、ジャズ初心者が1曲目に取り組む人も多い定番中の定番曲です。

ピアノは、右手でメロディーを弾き、左手で伴奏をする楽器です。ジャズピアノも同じなのですが、左手でベースを弾き、メロディーを右手で弾きながら、合間にリズムを刻む作業が入ってきます。

リズムを刻むのは、右手だったり左手だったりするところが、より複雑な部分です。

また、ジャズ特有のテンションコードという『ジャズっぽい音』を使うので、一層難しくなります。

ここでは、『ジャズっぽい音』を大切にしてわかりやすい楽譜を作りましたので、これまでの2曲よりも少し難しいですが、ぜひチャレンジしてジャズピアノをレパートリーに入れましょう。

右手がメロディー、左手がベース、赤で囲ったところがリズムです。

ジャズの難しいところは、4ビートのリズムの取り方です。8分音符で表現しているところは、「タタタタ」ではなく「タッカタッカ」に似たようなリズムで演奏しなければならないのです。

はじめはわからないと思いますが、ジャズはとにかく曲を聴いて、色々な人の演奏を聴いて、身につけていかなければならないと思います。

もしこの楽譜で精一杯でしたら、49小節目まで弾いて、あとは、楽譜の最後の2小節に飛んでショートカットして終わってしまいましょう。

この楽譜はメドレーですから、難しいところは省いて、いいとこ取りがいいと思います。

もし「このくらいなら大丈夫!」という方は、ぜひこの後のウォーキングベースにチャレンジです。

この左手がウォーキングベースです。これを左手で弾きながら、右手を弾くのは難しいと思いますが、ほんの7小節に絞りましたので、ジャズピアノらしいカッコいいところを習得してほしいなと思います。

63小節目からは、枯葉の終わりの部分です。このまま楽譜通りに終わってもいいのですが、トリルをつけたように右手も左手もジャラジャラジャラ~と弾いて終わるのもカッコいいし、右手はオクターブ上で同じ音を弾いてもいいと思います。

これこそ、色々な演奏を聞いて、カッコいい終わり方のパターンを身につけましょう。

まとめ

ここまで、3曲のメドレーを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。たっぷりと見せ場もありつつ、だれでも挑戦できるような内容になっていると思います。

『春よ来い~Summer~枯葉』と春夏秋をイメージしたメドレーの後は、冬をイメージして『戦場のメリークリスマス』で仕上げるのはいかがですか?

こちらの記事を参考にして、季節のピアノ曲を完成させてみてはいかがでしょうか。何かのイベントや発表会で演奏したら、盛り上がること間違いなしです!

参考記事:戦場のメリークリスマスの難易度は?弾けるようになりたい人へのアドバイス

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